成人期の歯科疾患と改善、メンテナンス

日頃の生活習慣を見直し、QOL低下を防ぐ意識を

日頃の生活習慣を見直し、QOL低下を防ぐ意識を

けがなどによって歯が折れたり、抜けたりする場合がありますが、歯を失う原因の7割以上はむし歯と歯周病です。また、30歳以上の成人の約8割は歯周病にかかっているといわれているほどで、同時に40歳前後を境に、歯周病が原因で歯を失う割合は急激に増えていきます。
歯周病は「サイレントディジーズ=静かに進行する病気」と呼ばれる、病気です。全身のさまざまな疾患に影響があるといわれながら、自覚症状が出たときにはかなり悪化が進んでいるのです。この時期よりむし歯や歯周病が原因でお口の機能を失うと、生活の質(QOL)低下の影響も大きく、高齢期へと向けた将来への不安は高まるでしょう。
歯周病による影響が急激に高まる時期、日頃の生活習慣を見直し、QOL低下を防ぐ意識を持ちましょう。

多忙な時期でも定期的な
メンテナンスを怠らないこと

むし歯や歯周病はいずれも細菌が関与する病気ですが、ほかの多くの要因が関与した結果として発症する病気でもあります。またバランスのよくない食事、間食が多い、たばこを吸う、ストレスが多いなど、生活の悪い習慣もむし歯が歯周病を進行させます。
社会人となり、多忙でメンテナンスに通院できなくなるこのライフステージに、いま一度、むし歯や歯周病の重症化を防ぐ対応が不可欠なのです。